神様、仏様、塚本様
2014年03月06日

これは、かれこれ2ヶ月ほど前になりますが、稽古場で皆で昼ご飯を食べていたんでございますよ。私がカップうどん。塚本様がどん兵衛のカップそば。ともに日清製ですよ、奥さん。
木所和代嬢が2人分お湯を入れてくださいましてね
塚本さんの方がそばなのでちょっと出来上がるのが早い。塚本様は年下の僕にまで敬語で『お先にいただきます』と声をかけてからお食べになったんですよ。本当、気遣いの塊のような素晴らしいお方だなぁとその時、感心いたしましてねぇ。それから、私もおずおずと食べ始めましてね、うどんを。木所嬢が私のうどんのカップの上に粉末の小袋を置いて、持ってきてくれましたので、それを入れまして、食べ出したんでございますよ、奥さん。
そうしましたら、幾分か味が濃いなぁと思ったんですが、まぁこんなもんかなぁと思いながら食べ進めてますと、横で塚本様が『うっすいなぁ・・・うっすいなぁ・・・』と小さぁい声で誰に言うでもなく呟くんでございますよ。
『そんな薄いんですか?』と私が聞き返しますと、
『うん・・・』と仰りながら、また食べ始める塚本様。
まぁ、塚本様にとってはこれが薄味なのかぁと思いつつ、私は私で7割ほど食べ進めた時、また塚本様が
『うっすいなぁ・・・』
また、か細い声で訴えてらっしゃる。
私も流石にどれだけのもんかと気になりましてね、塚本様のカップの中身を覗きますと、なんと半透明。明らかに出汁の色はしてない。
『塚本さん、これスープ入ってないんじゃないすか?入れました?粉末のやつ』
私がそう聞きますと、
『いや、もう入ってるもんかと思って・・・』
と塚本大先生
『そりゃ薄いですよ、塚本さん。だってスープ入ってないんだもん・・・』
いや、これはもう天才のなせる技ですよ 良い子はマネしたくてもマネできないですよ!
木所嬢が間違えて私のうどんの上に粉末の小袋を置いてしまったのが原因なんですがね、でも味がしなくてもそれに耐え、食を進める塚本大先生。もはや、仏の域です。
もう、私はそれ以来塚本ファンになってしまいましてねぇ、奥さん。奥さんも是非、今度のロミオとジュリエットを観にいらしてもらって、奥さんも塚本様ファンになって下さいませ!
今後も、塚本さんから目が離せません。
お湯でそばを食べた、
つかもと"観音菩薩"あきひろ様(22)